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宝もの [ウロヴォロスな日々]



昨日


大好きだった方が

亡くなったことを

知りました。


そうだ


こんな気持ちだった


すっかり

忘れていたけれど


この世ではもう

会えないって

こんな気持ち


もう一回

会いたかったな。


お手紙を書きます



わざわざ

お葉書を

くださっていたので


お手紙を

待っていようか


いや

それよりも

やはり


こちらから

もう一度

ごあいさつしたい


明日は

お電話しなくちゃ




毎日

思っていました。


けれど

心が散らかった

ままでは

ご連絡できない


おかげんもわるいのに


そんなところへ

お電話して

ご迷惑にならないように


今週月曜日には

すてきな

レターセットを

見つけたので


今の私には

ぜったい

これ

でなければならない

作家のデザイン


せめて

お手紙だけでも

書こう



思っていた矢先でした。


心に

ずっしり


悔やまれる思い


そして

その方が

分けてくださった


宝のような


気持ち

の重みを

感じています。




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守衛室32 [博多なほ子 小説]


二戸、八戸と

通り過ぎ


途中

おそばを食べて


野辺地へと

やってきた


野辺地のフェリー乗場は

仙台港に比べると

とても素朴な

船着場に見えた


一面の広々とした

雪野原の端に

突然

湾が現れて


そこへ

寄り添うように

フェリーが

泊まっていた


船着場のそばに

数十羽の

白鳥が


悠々と

景色の一部となって

浮かび

漂っていた


私は

こんな自然な

白鳥を

見たのは

初めてだった


かの名言


「富士に月見草は良く似合う」


に習って


「白鳥に雪景色は良く似合う」




天才にならえず

見たままの

言葉を思った


フェリーに車を乗せる時

道が

ぬかるんでいて


車が

うごかなく

なってしまった


係員二人と

私の三人で

押して

なんとか無事

フェリーに

乗り込むことができた


ここまで

雪道を走ってきて


初めての

雪による

トラブルだった


函館までの間


大学四年の夏に

一人で

青函連絡船に

乗ったことを

思い出した


あの時は

今のように

満たされた気持ちではなく


気持ちのあちこちが

穴だらけ

になっているような

スカスカの状態だった


海面を見ていると

知らないおじさんに

声をかけられて


何も答えずに

黙って

船室に戻ったことを


一連のフィルム

のように

思い出す


多分

あの時は


何かを

知らなすぎた

のだと思えた


そう感じる

自分が




ここにいた




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フォア・カード [ウロヴォロスな日々]



人を

トランプにたとえるような


そんな

失礼をする

つもりはないのですが


だけど

四人もの人たちが

同時に


すてきだな

すばらしいな



思っている


人生の先輩や

好きな人たちが


この一週間ほどの間に


私に

同じことを

言いました。


私もそう思う!

そうありたい!


私は

心の中で

叫びました。


自分が

大事にしたい

と思っている思いを


眼の前にいる人が

口にしてくれることの

喜び!


その人も

それを

大事にしていたのだと

知った喜び...


相手は

べつに


私に

言い聞かせよう

としたわけではなく


まして

教えてやろう、

というのでもなく


ただ

私に

そう言っただけ

のことです。


それは

いつでも

誰かがどこかで

言っている

ことかもしれません。


だけど私は


その人から


今この時


聞けたことが

うれしいのです。


ありがたいのです。





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いつもやばいマリーちゃん [マリー語録]



仕事中

ふと

携帯電話を見ると


ヤバイ!!




マリーちゃんから

ラインが来ていました。


私が気づいた時間よりも

一時間くらい前です。


マリーちゃんの

ヤバイにはもう

そう

驚かなくなっては

いるものの

やはり

気になります。


恐る恐る

読んでみると


マリーちゃんの

担任の先生からの

ラインの

スクリーンショット?が

貼ってあり


マリー大変!

すぐ学校に電話して!




先生が

あわてています。


マリーちゃん

なにかわるい事でも

したの!?


私は驚きつつも

まあ

あれから一時間も

経っているのだから


事なきを

得たのだろうと

思い直して


どうしたの?

大丈夫?




心の中だけで

返信しました。


マリーちゃんも

それ以後

何も

言ってきませんでした。


本当に

大変ならば

学校から私にも

連絡があるでしょう。


うちに帰って...


あれどうなったの?


きいてみると


ああ、あれ?

先生がさ


マリーを推薦できないの!!

どうしよう!!


って。


えええ!?


マリーちゃんも

あわてたそうですが


私も

思わず

あわててしまいましたが


あれ?


そもそも

推薦

お願いしてたっけ?


そもそも

マリーちゃんは


そんなむずかしい道も

あぶない道も

選べないのです。


三者面談も来週です。


マリーちゃんによると


かあと先生

ぜったい気が合うよ。


新学期の初日から

言っていました。


私も

そんな気がします。





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エクスプレッション [ウロヴォロスな日々]



昨日の朝


あれ?

なんでこんなに

サラリーマンっぽい

人が多いの?




思ったら


まだ金曜日でした。


そして夜になって

カレンダーを見て


え?

三連休?

もう海の日!?


びっくりしましたが


世の中のカレンダーよりも

さしあたって

私のタイムテーブル。


また

節目を

むかえているよう。


それも

ひときわ大きな

心の節目。


何はともあれ


今朝は

ほっとひと息


もう

思い切り

ダラダラします。




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守衛室31 [博多なほ子 小説]



浴衣に着替えて

長い廊下を歩いて


建物のはずれにある

女湯の大浴場へ行った


湯船の中は

すぐそばにいる人の

顔も見えない程


ゆげが

もうもうと

立ち込めていた


お年寄り二人が

話し合っているのを

ゆげの中から

聞こえてくる

音楽のように

聞いていると


夢心地とは

こんな状況のような

ことなのかなあと


ゆげに包まれて

眠ってしまいそうな


漂う

木の葉のような

幸せを感じていた



翌日

雪はすっかり止み


良く晴れて

朝日が

雪に反射して

きらきら輝いて

眩しい程だった


ただの新婚旅行の

初日の感じで

宿を出てから


野辺地のフェリー乗場を

目指して

車は進んだ


「今日はさすがに

間に合うわよね」



私がふざけ半分で

聞くと


「又、間に合わなかったら

どこか泊まるところを

探さないと


もう

この先は

詳しくないから

大変だよ」




笑いながら言った


そして

「札幌の友達の所へ

行きたいんだ」




言って


その友達が

去年の夏に

彼の家へ

遊びに来て


長期滞在をして

帰ったと言った


私は

彼の家に長期滞在

と聞いて


彼から聞いている

彼の家の様子を

思い浮かべたが


すぐに

頭を転じて


久里浜さんが

沖縄に行った事や

私も行って

三泊したこと


守衛室の人たちの様子などを

冗談を交えながら

話すと


彼も

「あいつらしいよ」

などと

返事をしている


守衛室にいた頃は

自分の恋愛感情を


密度の濃さが

少なからず

感じられる守衛室の

友人達の

価値基準の中に置いて

判断してしまうことが

あったのではないか

と思った


今こうして

ドライブをしている彼と

私は


単に

男と女の

やさしさだけあれば


充分満たされていると

感じられるから



でも

あの頃は

あの頃で


それが自分なりの

考えだったし


それを通り抜けて


こうやって

二人でいることも

貴重に思えた






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無色透明1 [ウロヴォロスな日々]



私の世界に

また新しい

すてきな女性が

飛び込んできました。


いそうでいない


無色透明な

女性です。


結婚したり

出産すれば

また色も

変わってくるでしょうが


今は

正真正銘


私のヴァージンマリア




呼びたい


任命したいくらいです。


(誰が?

すみません、私が)



くせや

ひっかかりが

まったくありません。


聡明でもあるので


色んなことに

気づいては


仕事中

私を

助けてくれています。


それで

思い出しました。


私が

マリーちゃんを

妊娠するまで

働いていた会社で


私は

新卒で入ってきた

女の子と

ペアを組んで

仕事をしていました。


彼女はまるで

ヴァージンリリー

の花のような

女の子でした。


そそっかしい

サザエさんみたいな

私を


やはり

いつも

助けてくれていました。





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ドリュアデス [ウロヴォロスな日々]



民を殺すは

国家を殺すなり


法を

ないがしろにするは

自ら

国をこぼつなり


財用をみだり


民を殺し


法を乱して


而して

滅びざるの

国なし



(田中正造)







もう

穴があったら

入りたい


なんの因果か


いえ

自分で

撒いた種を

刈り取るだけ


まるで

女 田中正造

にでも

なったかのような


ここ

数日の私。


私も

言うだけ言ったら


いつもの如く


いち早く

すっきりして


今日は

とろけそうな

金曜日。


おととい

水曜日は


紫陽花色の

仙女

ふたりに

力づけられ

安らいで


六月が

終わっていきます。



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守衛室30 [博多なほ子 小説]



「取りあえず

今日の宿を見つけないと


でも

この辺の宿は

親父がよく

温泉に来るので

少しは詳しいけど

いきなり行っても

余り泊めてくれないんだ」




少し

不安になることを言う


車のライトが照らす

ずっと先に


一軒家の灯りが

見えてきた


引き寄せられるように

近づくと


雪をかぶった

お寺のような

大屋根が見えた


ただ

家の造りが

少し朱がかかって

窓も多い


彼が知っている

宿かどうかは

きかなかったけれど


大きな門をくぐって

スムーズに

駐車場に車を止めた


人里離れた

雪降る場所で

現れた

年代物の木造りの宿


かなり

ロマンティックな気分に

浸りながら

案内された部屋へ入る


八畳の

何の設備のない和室で


急な宿泊だったために

取り急ぎ用意された

部屋だったのか


窓側の板の間には

何組ものふとんが

積み重ねられていて


少々

気がそがれて

しまったけれど


そのふとんの上に

上がって


カーテンを少し

押しやりながら

外を見ると


降りしきる雪が

木々を丸くしている

広い中庭と

先程の

駐車場が見渡せた


彼と二人

ふとんの上に座って

身体を寄せ合って

しばらく見続けていた


その後

何の抵抗もなく


磁石の

+と-のように

引き合う


新宿にいた頃は

二人の間に

時々


磁石の

+と+の

間にある


空気の固まり

のようなものが

発生して


相手に触れられずに

過ごしたことがあった


アメ横に行く

電車の中で


ガラガラなのに

特にけんかした

というわけでもないのに


どういう訳か

お互い向かい合って

座ってしまい


私も

彼の横に座ることも

しないで


そのまま

彼の難しい顔と

向かい合って

上野まで行った


アメ横を歩く時に

ようやく

腕を組んで

歩いたことや


彼のアパートを

訪ねていって


ハムエッグを

作ってくれて

食べてから


延々と

様々の話を話し続けて

まるで

今まで

何事もなかった

友人のようで


私も話を聞きながら


心の片隅では


彼って

難しい人なんだなあ


と思うと同時に

私も自分から

寄っていくことも

しなかった


自分の心を

意地や

くだらない見栄など


様々の考えが

しばりつけていた

みたいだ


今は

素直に引き合う





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光と影 [お気に入り]


「美しさと共に歩く」


わたしが歩くとき

世界も共に歩く


美しい世界が

わたしの方を行く


美しい世界が

わたしの後ろに

ついてくる


美しい世界が

わたしの足元に続く


美しい世界が

わたしの頭にひろがる


美しさは

周り全てである


歩くとき 


わたしは

美しさと共にいる







私より

5歳年上




一緒にお仕事をしている

ありちゃんの

手帳の間を

するりと

すり抜け


一枚のチラシが

私たちの足元に

落ちました。




ちょうどよかった!

これこれ




ありちゃんが

私に

見せてくれました。


私は

ありちゃんが

見せてくれた

チラシの内容よりも


その脇に

ありちゃんが

メモしていた

言葉に

目が釘付け。


これなあに?


え?

うん、

わかんないんだけど

なんかメモしてたみたい。


走り書きなので

あまりよく

読めなかったけれど


私も

メモさせてもらいました。


なんてすてきな言葉!


だけど

ありちゃん


ありちゃんのメモ書きには


ナバオ


とだけ

書いてあるけど


これはたぶん


ナバホ族のことのよう。


明日教えてあげよう。







眠ろうとして

電気を消すと


部屋の中を

白い影が

ヒュン



走ります。


私の動きに合わせて


ぼわんぼわん

動きます。


私が動かなくても


もうもう

ゆらゆら

燃えるように

揺れています。


私の身体から

伸びたり縮んだりする


光の影です。



子供の頃


影踏みをして

よく遊びました。


私が動くと

ついてくる

影。


あたり前のことなのに

面白かったな。


頭から


足元から


からだ全体から


伸びたり

縮んだり


ついてくる


光と影。





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